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グループ・サウンズやニューミュージック、テクノポップ等にしても欧米の音楽の物真似から始まり、それに「日本の歌謡曲のスピリットを入れ醸造して日本独自のスタイルを生み出し」大きなムーブメントを作り流行にしたのですが、現在では日本の大衆音楽(ポップス)であるこの歌謡曲精神が入らず、より欧米の音楽に接近して行き、先の「日本独自のスタイルを生み出す」事をしなくなっているようです。確かにミュージシャンやシンガーのテクニックが向上し、より成熟している昨今では本場のロックやソウル(R&B)、ラップにより近く演奏出来てしまう事もあるのでしょうが、日本固有の音楽文化である歌謡曲のスピリットは忘れないで欲しいものです。もっとも、リスナーの個性も多様化して音楽への興味もより個性的な方向へ行き、60〜80年代のように一つのものが流行ると皆がそれに一斉に群がるという傾向はなくなって、爆発的流行を作り出せずにいる・・・・。という事もあるかも知れません。
話は変わりますが、昨今のJポップ界が影響を受けているのは主に英・米のポップミュージック(R&B、ロック、ラップ、等々)なのですが、これらのルーツは、19世紀後半に誕生した南部アメリカ黒人のフィールドハラー(労働歌)である「ブルース」なのは周知のことです。この「ブルース」は奴隷としてアメリカに渡ったアフリカ黒人が、厳しい労働条件と生活の中で、少しの潤いを求める手段の一つとして自然発生的に生まれた(魂の)音楽なのですが、そのプリミティブさ故に普遍的な要素を持っていました。この為、後に様々な音楽バリエーション生むことになるのです(ゴスペル、ジャズ、ソウル・R&B、ロック&ロール、ラップ等々)。 では、何故この「ブルース」がここまで変容し発展して、アメリカやイギリス等のポピュラーミュージックシーンの中核になりえたのでしょう?恐らくその生い立ちがフィールドハラー(労働歌)であることからそれまでの音楽にない憂いを帯びた力強いフィーリングが万人の心を揺さぶり(ブルースコードと呼ばれる3コード進行や暗喩に満ちた独特の韻をふんだ歌詞等)、人種の壁を越えて様々な音楽的アイデアをこの「ブルース」に込めたのではないかと思われるのです。特にアメリカは移民大国で人種の坩堝といえる環境です。色々な国の人達が「ブルース」に触発され各国の音楽と合体させてバリエーションが生まれたといえます。その最も顕著な例として「ロック&ロール」があります。これはイギリス(アイルランド)移民が齎したケルト音楽のアメリカ版である「ヒルビリー(カントリー&ウェスタン)」と「ブルース」の合体であると言われていて(この様な事例は多々ある)、このロックが御存知のように今日まで世界のポップミュージックの牽引役になって行ったのです。 こうして見ると、真にクリエイティブな事が起こる環境は、音楽に限らないことですが多種多様な人種の集まるアメリカのような国で、各民族・人種の様々な特長を注ぎ込みミックスすることによって誕生するということなのでしょうか?その意味では日本のように長い間移民をあまり受け入れず、ほぼ単一人種・民族の国ではなかなか真にクリエイティブな事象は生まれ難いといえるかもしれません? 今年に入って、Jポップ界にも少し面白い兆候が見えています。初の黒人演歌歌手ジャロ(そういえばインド人の演歌歌手チャダなんて人もいましたナ)のデビューや流暢な日本語で歌う2人のカナダ人フロントマンを持つ「モンキー・マジック」なるグループの出現等々{過去に日本で活躍した欧米の歌手にはベッツィー&クリス、ヒデとロザンナのロザンナ、アラン・メリル(米のジャズシンガー、ヘレン・メリルの息子)、テレサ・テン、アグネス・チャン(現役?)等がいました}。 こういった(外国の)人達がJポップ界に新たな風を吹き込み、ワクワクするような音楽を聴かせて欲しいものです。では、今回はこのへんで、また次回・・・・・。 |
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