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さて、「テクノポップ」という用語は和製英語で、欧米等では電子楽器やコンピューターを主に使用するポップミュージックには一般的には使われていません。あちらでは“Synth
Pop”とか“Electro Pop”と呼ばれているようです。また、同じように電子楽器やコンピューターを使用する音楽ジャンルには「テクノ」があり、何かと混同されがちですが、こちらの「テクノ」はよりハードな(トランスの様な)ダンスミュージックで「テクノポップ」とは明確に区別されています。日本における「テクノポップ」の造語の出所については未だに不明なのですが、極めて日本的である“言いえて妙”なネーミングだと思うのですが・・・・・?
という訳で「イエローマジックオーケストラ(Y.M.O)」は‘80年代に「ライディーン」等のヒットを出し一世を風靡します(彼らは世界戦略を打ちたて、欧米でのコンサートツアーを敢行し成功を収めていて、アメリカでは「ソウルトレイン」に出演して、何故かアーチー・ベル&ドレルズの「タイトンアップ」をカバー演奏していました)。彼らは自身の曲の他にイモ欽トリオの「ハイスクール・ララバイ」等のミリオンセラーヒットも生んでいます。また、折からの漫才ブームにも乗り、コメディアンにも結構楽曲を提供していて、そこそこのヒットを出しています。その後、アイドル達の曲にも「テクノポップ」調のバック演奏を伴うものが現れるのですが、これは「テクノ歌謡」と呼ばれ日本独自の音楽ジャンルに発展していきます。 この「テクノ歌謡」はY.M.Oがブームであった‘80年代に隆盛しポピュラーになるのですが、一過性の流行のきらいもあり、どちらかというと“時代のあだ花”的性格のジャンルであったと思います(当時「テクノ歌謡」と言う名称は無く、後年になって付けられたジャンル名称)。 音楽的手法としては、従来の歌謡曲にシーケンスフレーズ(デジタル・リズム)と手動シンセフレーズの電子音を乗せ、テクノポップ風にしたものが多かったようです。代表的な曲としては沢田研二の「TOKIO」、榊原郁恵「ロボット」、松田聖子「天国のキッス」、中森明菜「禁区」、C-C-B「Romanticが止まらない」、矢野顕子「春咲小紅」、ジューシィ・フルーツ「ジェニーはご機嫌ななめ」、イモ欽トリオ「ハイスクール・ララバイ」等々。当時この手法では、歌手の特定の曲を対象にしてアレンジ・制作することが多く、歌手やグループそのものを「テクノポップ(歌謡)」のアーティストとしてプロデュースし、売り出す例はあまりなかったようです。 しかし、最近になって(2007年)“パフューム”なる女性3人組のアイドルユニットが人気を集めていて、彼女達が演っているのが「テクノポップ」なのです。Y.M.Oにしても、その後に登場した「テクノポップ」のアーティストは殆んどが男性のユニットで(電気グルーブ等)、しかもアイドル性はあまり無く、クラブ系ダンスミュージックの様相を呈していましたので、このパフュームの登場は日本の「テクノポップ(歌謡)」女性アイドルユニットとしては初の現象だといえます。果たして、このパフュームは「平成のテクノポップ版“キャンディーズ”」になりえるでしょうか? 楽しみなところです。 では、今回はこの辺で・・・・・・・・、次回もよろしく。 |
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