Music Characters

 


「(欧米)ポップスファンから見た和製ポップスの流れ」其の3の巻

やれやれ2007年もいよいよフィナーレに近づきましたナ。考えてみれば世の中いろいろ騒がしいのに音楽業界は何とも平穏無事というか、変化がないというのかつまらない1年だった様に思うのですが、皆様はいかがです? まあ〜日本もそうですが欧米の音楽業界も似たり寄ったりの感じがしますが。所謂、飛びぬけたスターが出ませんナ、何か画一的というかマーケティングに基づいたセオリー通りの戦略でスターを創ろうとしているのでしょうか? エルビスやビートルズといったような破天荒なキャラが欲しいですネ、最近のリスナーも成熟しているんでしょうけど。何はともあれオヤジの愚痴はこの位にして本題に入りますか。

‘62年にイギリスでは大変なことが起こっていました。「ザ・ビートルズ」がデビューしたのです。この英国の港町“リヴァプール”出身の4人の若者は‘64年にはアメリカをはじめ、たった2年で世界的に有名になり社会現象とまでいわれました。いまでは信じられませんが当時はまさに世界の注目の的だったのです。彼らが受けたのはその音楽と演奏スタイルでしょう。ロックンロールをベースにしながらも何ともエキセントリックで独特のビート感をもったそれまでにないポップミュージックだったのです(一般にはリバプール・サウンド或はマージー・ビートという)。

ここにいたって日本(世界)のポピュラー音楽界の様相は一変しました。今までの洗練されたスタイルのポップスから、ロックンロール出現当時のエネルギーとビートの利いた曲が主流になり、ソロシンガーが伴奏のバンドをバックに歌うという形ではなく、(今ではあたりまえの事ですが)自分で演奏し歌も歌うというスタイルに変わっていったのです。そしてこの影響で日本ではグループ・サウンズブームを生むことになるのです。



terada-saurus
<生態>
●俗名:テラダザウルス(爬虫類ではありません。いちおう霊長類の仲間です。)
●別名:ミスター パラドックス
●生息地:夜の盛り場、主に歌舞伎町あたり。
●習性:もちろん夜行性。チェック柄の擬態で人の目を惑わす。
●性格:良く言えば凝り性、実態はかなりの粘着質。パラノイア()とも・・・・・。
●血液型:・・・謎。
●年齢:不明、気は若い。
●特技:毒舌(始まったら止らない独断場)。
●苦手なもの:ゴマすり、お世辞。(するのも、されるのも)
●飼育上の注意:できるなら近寄らない方が無難。ハマる覚悟が必要。

 
ここで日本において忘れてはならないグループがあります。「ザ・ベンチャーズ」です。このグループはエレキギターをメインとしたアメリカのインストバンドで、「ダイアモンド・ヘッド」という曲を日本で流行らせました。彼らがデビューしたのはビートルズと同じ‘62年ですが上記の「ダイアモンド・ヘッド」を皮切りに次々とヒットを飛ばし、エレキブームの火つけ役となりました(彼らは本国でパッとせず、何故か日本でのみ人気があり、この当時から現在までほぼ毎年のように来日しコンサートをしている)。このスタイルが日本のポピュラーとなって出てくるのは、グループ・サウンズの出現を待たなければならないのですが、当時のエレキブームは今ふり返ってみても凄まじいものがありました。当時の有名大学ではあちらこちらでギターケースを持った連中がキャンパス内を颯爽と闊歩していたものです。そんな中から生まれた大スターが当時東宝に入ったばかりの加山雄三とランチャーズです(彼らは確か慶応でしたナ)。当時の若者らしい素直な内容(歌詞)と洗練されたサウンドの加山の一連のヒット曲は、経済的精神的余裕のでてきたこの時代を背景にした、日本の代表的ポップスとして今聴いても新鮮で古さを感じさせないと思うのですが・・・・?

当時の加山雄三の音楽業界(芸能界)での活躍ぶりは、今の若いリスナーには想像がつかないでしょう。弾厚作というペンネームで作詞家の岩谷時子と組んで作曲した数々の楽曲はヒットを続け、‘66年には、レコード大賞特別賞を受賞しています。この勢いで映画「若大将シリーズ」もヒット(そういえば私も結構見に行ってました)。加山雄三のCDは最近また売上を伸ばしていると聞きます。ちょうどビートルズ(一連のアンソロジーシリーズがヒット)やビーチ・ボーイズ(’04年にビーチ・ボーイズの幻のアルバム“SMILE”がブライアン・ウィルソンによって復活、発売され好評)がいつまでも新しい世代に受け継がれ聴かれているように、ある種のノスタルジーと新鮮さを求めて注目されているのでしょうか? ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、加山雄三はみんな活躍した時期が同じ(’60年代)であり、それが最近揃って、当時を知らない若いリスナーに聴かれているのも面白いといえば面白いことです。 では、今回はこのへんで、次回をお楽しみに・・・・・・・。




 
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