|
||||
|
マイケル・ジャクソンがデビューしたのは1963年。ジョセフ・W・ジャクソン、キャサリン・ジャクソン夫妻の5人の兄弟達によって結成されたグループ「ジャクソン・5(JACKSON
5)」の一員からで、この時マイケルは若干5才でした。そんな訳で、マイケルはまさにステージで育てられた“ステージ・チャイルド”といっていいでしょう。小さい頃からショービズ界にドップリ浸かっていて、ショーマン・シップの面では卓越した能力を発揮しているマイケルですが、こと一般社会に対しては接触をあまり持たずに閉鎖された狭い社会で成長した、ある意味“純粋培養生物”(失礼、苦笑)といえます。このような生活から彼には兄弟以外には親しく接する友の存在もなかったようで、孤独な思春期を過ごしていたようです(かなり偏った人生ですな〜)。また、彼の父親はキリスト教プロテスタントのルター派で、厳格な教育をマイケルとその兄弟達にしていたといいます(この辺りはマーヴィン・ゲイの環境にも似ている)。このように見ると、一概には言えないのですが、何やら彼の人格形成に歪みが生じても不思議ではないような気がします。
その後「ジャクソン・5」はそれまでのマイナーレコード会社から、1968年にモータウンレコードと契約し、69年にシングル「帰ってほしいの(I WANT YOU BACK)」で全米デビューします。「ジャクソン・5」はこの曲も含めて、立て続けに4曲の連続No1ヒットを放っています(ちなみに他の3曲はABC、小さな経験、アイル・ビー・ゼア)。 マイケルはモータウン在籍中からソロ活動を行い、映画「ベン」の主題曲でNo1を記録していますが、この時の創作は全てフィラデルフィア・ソウルの大物コンビ、「ケニー・ギャンブル&レオン・ハフ」の外部プロデュースチームで創られ、マイケルの才能は生かされていなかったようです。しかしエピック・レーベルへ移籍後のアルバム「オフ・ザ・ウォール(OFF THE WALL)1979」ではクインシー・ジョーンズのプロデュースも素晴しいのですが、マイケルのオリジナル楽曲も冴え渡り、イッキに才能を開花させました(このアルバムからはロック・ウィズ・ユー、今夜はドント・ストップ、オフ・ザ・ウォールが大ヒットしている)。そして、1983年にはアルバム「スリラー(THRILLER)」を発表、このアルバムは全世界で5000万枚以上のセールスを記録し、7曲のトップ10シングルを生み、グラミー賞では史上最高の8部門の受賞を成し遂げています(ビリー・ジーン、今夜はビート・イット、ガール・イズ・マイン、スリラー等々)。続く「バッド(BAD)87年」からも5曲のNo1が生まれています(バッド、マン・イン・ザ・ミラー、ダーティー・ダイアナ等々)。正に“モンスターアーティスト”というべきマイケル・ジャクソンが誕生したのです。 {マイケルはこの「バッド」のアルバム以後、90年代に「デンジャラス(DANGEROUS)」、「ヒストリー(HISTORY)」等のアルバムを発表、2000年代に入り「インビンシブル(INVINCIBLE)」を出します。こう見てくると、マイケルの作品制作期間は結構空いていて、売れっ子にしては少ないのですが、これはたぶん、同時に「ジャクソンズ(JACKSONS)」のグループ活動もしていた事と、1つのアルバムを仕上げるのにかなりの時間を費やす事が理由だと思われます。まあ〜それだけ仕事に熱心というか、完璧主義というか、凝り性なのでしょう。また、ここ数年彼は新作を出していません、去年末に旧作を集めた作品集をリリースしている程度。} マイケルとプロデューサーのクインシー・ジョーンズはそれまでの音楽単体でのセールスという方法論を取らず、VCやマイケルの独特のファッション、ステージ、様々なゴシップ、そして例の“整形によって創られた顔”等の複数のネタをセールスポイントに市場に討って出て、見事に成功したといえます。 この戦略は、その後のアメリカ音楽業界に影響を与え、マイケルと同い年の“マドンナ”や“プリンス”といったアーティストもスタイルは少し違うものの、同じような戦略でスターの座を勝ち取り、アメリカ・ショー・ビズ界に君臨しています。 このようにマイケルは“ミュージック・ビジネスの戦略を変え、そのうえあらゆるメディアを引き込んだ巨大産業に発展させる道筋を創った”と言えると思います。 最近、色々と巷を騒がしているマイケル・ジャクソンですが、こう見てくるとこの騒ぎ自体も何やらマイケル一派の壮大なセールス・プロモーションに見えてくるのは私の穿った考えでしょうか・・・・・・? では、また次回をお楽しみに マイケルの曲はホンキーのステージではJBに次いで良く行います。ステージ衣装もバッチリ決まっていて、特に「BAD」や「THRILLER」は観ないと損! 機会があったら是非どうぞ。 |
| Back Number ⇒|05.1.16|04.12.16|04.11.16|04.10.16|04.9.16|04.8.16 |04.7.16 |04.6.16|04.5.16| |