ジミー ペイジの巻 

前回はエリック・クラプトンを2回連載しましたが、人物が人物だけに結構まともにヒストリーを追ってしまいました。さて、今回はどうしょうか〜、 と思っていたのですが、そういえば今40〜50才代の昔ロック小僧だった方々には、当時(60年代後半〜70年代)の憧れのロック3大ギタリスト(懐かしい言葉ですね!)といえば、先のエリックとジェフ・ベック、ジミー・ペイジなのでした。

3人の中でエリックとジェフは現在でも現役で精力的にソロアルバムを出したりしてますが、ジミー・ペイジに関しては80年にあの「レッド・ツェッペリン」解散後、時々思い出したようにアルバムを出す程度で、あまり目立った活動はしていないようです。

そんな訳で、今回はエリックの巻でもチラッとふれましたこの※ジミー・ペイジ(Jimmy Page)を取り上げてみました(まあ〜 70年代ロックシーンの超弩級グループ レッド・ツェッペリンのリーダーだけに、はずせない存在でしょうね)。


terada-saurus
<生態>
●俗名:テラダザウルス(爬虫類ではありません。いちおう霊長類の仲間です。)
●別名:ミスター パラドックス
●生息地:夜の盛り場、主に歌舞伎町あたり。

ジミーはエリック、ジェフと続く「ヤードバーズ」の四代目のギタリストで(ちなみに初代ギタリストはアンソニー・トップハムという人)、この順番からすると昔のロック小僧としてはジェフ・ベックが今回のテーマになると思うのですが、何故か私はジミー・ペイジなのです。ジミーはエリックやジェフがある意味“孤高の天才肌的職人気質ミュージシャン”であるのに対して、レッド・ツェッペリンというユニットを駆使して理想の音楽を追求した。つまり、グループとしての活動に重点をおき(所属レコード会社も含み)自身の成功を手中にした。いわば、組織的にロックビジネスを見据えていた実業家的側面があると思うのです(と私は見るのですが、いかがでしょうか?)。

  ●習性:もちろん夜行性。チェック柄の擬態で人の目を惑わす。
●性格:良く言えば凝り性、実態はかなりの粘着質。パラノイア()とも・・・・・。
●血液型:・・・謎。
●年齢:不明、気は若い。
●特技:毒舌(始まったら止らない独断場)。
●苦手なもの:ゴマすり、お世辞。(するのも、されるのも)
●飼育上の注意:できるなら近寄らない方が無難。ハマる覚悟が必要。

 
ジミーは1962年にニール・クリスチャンのバンドでプロデビューします(この時18才)。ジェフ・ベックがジミーの存在を知ったのもこの頃だったようです。しばらくして、彼はバンドのツアーの過密なスケジュールで健康を害しこのバンドを脱退、アートスクールで絵画を勉強します。この時の経験からか、ジミーは後にツェッペリンの独特のジャケットアートについて語っています。「ジャケットと我々の音楽にはつながりがあるんだ、人は各々にインスピレーションを引き出すことができ、トータルにイメージしてもらえる、だからジャケットアートは重要なんだ。」こんなところにも彼のロックをトータライズした型で見せるという、一種のマーケティング的ビジネス感覚が垣間見えます。

1960年代のロンドンは未曾有のブルースブームでジミーもマーキークラブ等といったライブハウスでジャムっているうちにエリック・クラプトンとの出会いも生まれました(エリックの巻で書いたようにこの時のジミーとエリックのセッションがアルバムとして出ている)。
そうこうしているうちに、ジミーはセッションミュージシャンとしてイギリス音楽界でもてはやされるようになります(恐らく19才位で、当時世界で一番若いセッションギタリストと言われていた)。この頃のイギリスは若手のギタープレーヤーが不足していたようで(今では信じられないことですが)、彼のセッションミュージシャンとしての仕事は大盛況だったようです(ジミーのセッションワークを集めたアルバムも最近発売されているので興味のある人は聴いてみて)。

クラプトンはこの当時すでにヤードバーズを脱退、ジミーは加入をすすめられていたが、セッションワークの忙しさを理由に断り、旧知のジェフ・ベックを推薦します。
ジミーのセッションミュージシャンの仕事は65年頃までやっていたようですが、彼はこのころ、プロデューサーの指示に服従し、コミュニケーションの取れないセッションミュージシャンの仕事にフラストレーションがたまると同時に虚しさをおぼえ始めていました。

ジミーより1つ年下のクラプトンは当時ブルース・ブレイカーズに在籍し“God”等と呼ばれ、ジェフ・ベックはヤードバーズでフィードバックと言われる独特のギター奏法で人気を博していました。
そんな折、66年の半ばにヤードバーズのメンバーが1人脱退(ベーシストのポール・サミュエル・スミス)、
ジミーに再度加入の要請がかかり、この時ジミーはベーシストとしてヤードバーズに正式加入することになります(ジェフ・ベックとジミーが同じバンドでプレイしたのは後にも先にもこの時のみ)。

ジミーが加入して暫くすると、ジェフは自らのバンドをロッド・スチュアート、ロン・ウッド(現、ストーンズ)等と結成するためグループを脱退します(66年後半)。この時点でジミーはベースから本来のギタープレイヤーにスウィッチ、ヤードバーズの最後のリードギタリストになるわけで、この後ヤードバーズはジミーのリードギターをフューチャーしたラストアルバム(67年、Little Games)を発表して、実質上解散状態になります。当時、すでにロックミュージックの世界は先のジェフ・ベックグループ等のハード・ドライビング・ロック(ハード・ロック、ヘビー・ロック)の時代を迎えつつあり、ジミーも悶々としていた中、新メンバーをつのり「ニュー・ヤードバーズ」をスタートさせます。メンバーはロバート・プラント(リードヴォーカル)、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース)、ジョン・ボーナム(ドラムス)そしてジミーのギターという布陣で、このバンドが68年に衝撃的デビューを飾った時には「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」というバンド名に変わっていました。

さて、ここで一気に「ツェッペリン=ジミー・ペイジ」に行ってしまいたいのですが、読まれる方も書く当方も疲れるので(苦笑)今回もまた2回連載にしました。悪しからず、では次回は「レッド・ツェッペリン」の巻です。お楽しみに。
 
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