<放談5月>
シャルルの警告
ゴールデンウイークも終わり、新緑が気分を爽やかにしてくれる季節です。こんな時期には、フランス風にテラス席のあるカフェで見目麗しいご婦人とお茶・・・、いやワインでも嗜みたいところです(そういえばクリスティーン・キーラー嬢はどうしてますかネ)。最近は日本でもこの様なカフェが増えてきて多くの若者達が寛ぎ、平和を満喫しているようです。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
(ポンッ)よッ、ムッシュ テラダ某、元気でやっておるか?前回は現役の客人を連れて来てしもうて、余分なエネルギーを消耗したわい。今回は元にもどすぞヨ。

テラダ某: あのネ、ムッシュって“かまやつ”さんじゃないんですから、ということは客人はやっぱ、フランスの方、いやユウレイさんでっか

ムッシュ ド・ゴール:





(ズボッ シャルル・ド・ゴールです。
えーッと、ムッシュテラダ某でしたかナ、よろしくである。





 
テラダ某: やっぱし今までの客人の傾向から察するに(前回の例外はあるとして)、フランスとくればド・ゴールさんですよネ。こちらこそよろしくです〜。それにしても出没音がやたらヘヴィーじゃないすか。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ホーッ、気がついたか、シャルルは2mの身長があったからのゥ。ユウレイになってもあまり変わらんで、出没音もそれなりじゃわナ。

テラダ某: ところで、今回は何故にド・ゴールさんなんです〜

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
いや、何、わしも(毎度の事で)天上から日本を見ておって常々感じておるのじゃが、お前さんの国は他国の脅威に対してワキが甘い、シャルルはのゥ、強行に自主防衛を主張して、フランスの核武装をアメリカに突きつけ実現した御仁じゃ、チットは参考になると思うて今回御登場願った訳じゃナ。※1

ムッシュ ド・ゴール: それはワタシも同感です。我が国に限らずヨーロッパの国々は大昔より頻繁に侵略したりされたりやってましたが、そりゃ厳しいものです。現在の日本は国防に関してはアメリカに頼り過ぎですナ。もっとも、日本は(イギリスも)島国です故、昔から他国からの侵略が少くなかったのではないですかナ。地続きの大陸は大変ですヨ。ですから大陸の国々の人には自己防衛本能が遺伝的に組み込まれてますネ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
なるほど、確かにそうじゃのゥ。イギリスへの本格的侵略は、近代に於いては飛行機や軍艦等の兵器が発達した第二次世界大戦でのナチスの侵攻くらいじゃナ。じゃが、フランスと違って、我が国民は勇敢に戦い、ナチ共を撃退しておりますぞ。この点では他国の侵略を絶対許さない遺伝子はありますわい。

ムッシュ ド・ゴール: ん〜ッ、ムッシュ モア、“それを言ッちゃ お終いよ”ですヨ。我が国がドイツ軍に侵略を許し約45日で降伏したのは、第一次大戦の膨大な人的損失の経験を受けて、その結果フランスの政治家や軍人が臆病になってしまい、戦争を忌避する傾向になり、挙句「専守防衛」という曖昧な概念を第一に考えるようになったという訳ですネ。その思考から生まれたのが独・仏国境に莫大な資金を費やして構築した「マジノ線※2」という要塞なのですナ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
そこにハインツ・グデーリアン将軍の「電撃戦※3」とエーリッヒ・フォン・マンシュタイン将軍の「マンシュタイン・プラン」を組み合わせた奇襲侵攻作戦で、戦車の行動が不可能だと思われていた「アルデンヌの森」を突破し、一気にフランス軍防衛線がドイツ軍機甲部隊に侵攻されて、短期間に英・仏連合軍は敗退する事になり、我がイギリスの欧州派遣軍は、命からがらダンケルクからイギリス本土に撤退することになったのじゃヨ。もっともシャルルは、寄せ集めの戦車で臨時に編成した第四機甲師団を率いて、ドイツ軍機甲部隊に一矢を報いたがナ。これがせめてもの救いじゃナ。

ムッシュ ド・ゴール: ワタシは「マジノ線」に頼ってばかりではなく、攻撃的機動戦力である戦車と歩兵が一体化した機甲師団や機械化師団を増やし、これらを中心にフランス陸軍を編成すべきと進言したのですが、保守的な陸軍上層部や政治家連中は無視しおったのですネ。その結果、あの屈辱の降伏をする事になってしまったのですヨ(トホホ)。

テラダ某: つまり、日本の「専守防衛策※4」では日本も“いざ、鎌倉”という時に同じ運命を辿るとおっしゃるのですか〜

ムッシュ ド・ゴール: ピンポ〜ン、その通り、日本もイザとなったら敵の攻撃策源地を先制攻撃出きうる兵器システムを持つべきですネ。ついでに核兵器も持ったらいかがかナ(薄笑)

テラダ某: ゲッ、簡単に言ってますがムッシュ ド・ゴール、そりゃ、今の日本じゃ大変なことでっせ。

ムッシュ ド・ゴール: それは何故です日本人は核兵器に対して妙なアレルギーを持っていませんか。確かに核兵器による最初の犠牲を蒙ったのは日本の人達ですが、これは使用すれば大変残酷なものですヨ。しかし、核兵器とは政治的な兵器でもある、使えないが持つと持たないとでは大違いです。現に今の日本の置かれている状況は北朝鮮によって弾道ミサイルによる恫喝を受けているのと同じなのではないですか もし、核弾頭の小型化に北朝鮮が成功すれば日本はどうしますか?「非核三原則※5」があるので核兵器を所有していない為、それによる反撃が出来ない。こんなアホな事がありますかしかも、ロシアや中国も核兵器を保有しているのですヨ。大体が近隣諸国に核兵器を持っている国が三つもあるのは世界的に見ても日本くらいです。やはり日本も「相互確証破壊※6」のロジックにより、そろそろ核武装すべきですナ。だが、もう間に合わないかもしれませんネ(冷笑)。

テラダ某: でもな〜、日本の「非核三原則」はネバっこいですヨ・・・・。
ムッシュ ド・ゴールがお国でやったようにアメリカや日本の世論を説き伏せられますかネ?

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
フ〜ム、じゃがのゥ、その「非核三原則」とやらはあくまで原則(法的拘束はない)じゃろ聞くところによると、今の日本の総理も都知事も以前に「防衛の為の核兵器保有を示唆する」発言や記述をしておるのゥ。つまり、日本の政治家達も核兵器保有には関心があるのじゃヨ。あとは彼ら(与党)が勇気を持って国民や反対派を説き伏せ、アメリカに主張することじゃナ。シャルルのようにかなり強行にやらにゃ〜埒があかんぞヨ。何にしても、ガッツじゃよ、ガッツ(古ゥ〜)

テラダ某: そんじゃ、いっちょう“ガッツ石松さん”にでも色々やってもらいまッか〜(笑)。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
何じゃそれは、訳の解からないおやじギャグは止めなされ(苦笑)。

ムッシュ ド・ゴール: エーッと、それから「非核三原則」自体が、日本にアメリカ海軍の艦船が寄航する限り眉唾ものですな。

テラダ某: つまり、日本の周辺国の核兵器保有状況を考えれば、日本にアメリカ海軍の原潜や空母、トマホークミサイルを積載したイージス艦が核兵器を装備していない訳がないということでっか

ムッシュ ド・ゴール: そうです。そうでなければ何の抑止力にもならない、ご理解いただけましたかナ

テラダ某: では、日本が自ら核兵器を持たなくても、アメリカ海軍の核弾頭付弾道ミサイル積載の原子力潜水艦がいればOKじゃないすか。

ムッシュ ド・ゴール: ノン、ノンですナ。例えば日本が核攻撃された場合、アメリカ海軍の原子力潜水艦やイージス艦から核ミサイルを報復として本当にぶっ放すと思いますかワタシはそうは思いませんネ。そんな事をしたら、今度はアメリカ本土に核ミサイルをお見舞いされる可能性がある。このリスクをアメリカが取るでしょうか?恐らく自国の国民の安全を優先しますヨ・・・・。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
それに日本の「専守防衛」も問題じゃゾ。相手が攻撃してきてからでないと対応出来ないとなると、やはりアメリカの核の傘の下で、庇護に頼らざるを得ないじゃろ。こうなれば、日本もそろそろ本気モードで抑止力としての核武装を考えた方が得策かもしれんぞなモシ(またまた曖昧な方言)。

ムッシュ ド・ゴール: ワタシが自国の立場で強力に核武装を唱え、アメリカの庇護に頼らず自主防衛に踏み切ったのは、先の「マジノ線」の失敗での戦訓もあるのですナ。つまり、守り一辺倒では相手(敵国)にナメられるだけですからネ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
日本のアホでノ〜テンキな、政治家というより政治屋といった方が相応しいバカな代議士諸君(蔑笑)!!  これもプリンシプルじゃゾ。“目には目を歯には歯を”、つまり「相互確証破壊」という原理・原則じゃヨ。ガッツを入れて真剣に取り組みなされませい
お解りかナ〜(嘲笑)
日本も先の戦争に負けてからは、あの時のフランスと同じでスッカリ臆病になっておる。だから、軍事に関する事は極力避けて来たのが現実じゃナ。それに、戦後は地政学※7や軍事史学という国防上必須な学問が各大学のカリキュラムには無いわナ(防衛大を除く)。 であるからして日本の政治家や官僚、財界人、マスメディアの連中は軍事音痴なノ〜 テンキ人間ばかりになり、平和国家日本という虚構の世界に浸っておるのじゃヨ。

ムッシュ ド・ゴール: それにしても日本のノ〜テンキぶりの極めつけは、日本国憲法の前文にある“平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。云々・・。(一部抜粋)”という文言ですネ。要するに仮定を前提として武力の放棄を謳っている訳です。ムッシュ トマスの言うように、これこそ半人前の偽装独立国家(苦笑)であり、観念的平和主義国家(笑)、念仏的平和主義国家(大笑)、お題目的平和主義国家(爆笑)、 一国平和主義国家(呆れ笑)の体を象徴するものと断じて疑いませんヨ。

テラダ某: 何にしてもですヨ、地政学や軍事史学を大学のカリキュラムに入れてこなかったのは文科省の怠慢以外の何ものでもないですネ〜。サスガに“脳天気おやじ”のあっしも怒りますヨ。それにしても何でこうなったんです〜。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
それはじゃな、ワシが思うにやはり日教組の存在が大じゃナ。奴らがそれを許さなかったのではないのかのゥ

ムッシュ ド・ゴール: ですから、そのおかげで政治家や官僚、財界人、マスメディアが初歩的且つ基礎的な軍事知識すら持っていない輩が多いわけであるから、国防に関しては必然的にポイントの外れた議論や本質からズレたやりとりを禅問答のように、今まで延々と繰り返し行って来たのですネ。

テラダ某: そういえば、愛国心の希薄な日本人が戦後増えましたよネ。そもそも義務教育は、お国のおかげで受けられているんですヨ。それだけじゃなくて、高校、大学でも教育費の一部分は国から補助されてるし、それなのにそういう事をまったく考えていない、つまり〜、お国に対して〜、恩知らずな〜、輩が多過ぎるのでア〜ル(唐突にアジる)。これもまた日教組のおかげでっかネ〜(怒)

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ほ〜ッ、であれば、お国(文科省)も堂々と地政学や軍事史学を各大学のカリキュラムに入れる事を考慮せざるを得ない時期にきておる、ということじゃナ。今からでも遅くないぞヨ。これで日本の未来は多少は明るいゾ。ただし、教育には時間がかかるのゥ・・・。
まあ〜、その前に日本の近代史に於ける正しい歴史認識を、日本の子弟達に教える事も焦眉の急じゃろゥて。つまり、学校の教科書じゃヨ、教科書
それにじゃ、日本は何故に「国家安全保障」などという回りくどい、字数の多い、解ったようで解らない言葉の表現をするのかのゥ〜 そりゃようするに「国防」のことじゃろ
発音するのも面倒じゃし、文言にするのも手間がかかるワイ「国防」にすればたった二文字で済むのにのゥ〜。それと、「防衛」という言葉では何を守るのかが良く解らん「国防」の方が解り易いじゃろゥ。それにしても、日本という国は相変わらず解らん国じゃヨ(嘆息)・・・。 てな理由で、くどいようじゃが、国防も教育もガッツじゃヨ、ガッツ がんばれニッポン!!

テラダ某: トマスおじさん、今回はいつになく熱いすネ〜。
そんでもって、やっぱし“ガッツ石松”さんでっかこれで全て“OK牧場”でんな・・・・・。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
まったく、いつまでもお前さんのおやじギャグには付き合えんぞヨ。そろそろお開きの時間じゃ。では、またなムッシュ ・・・・

ムッシュ ド・ゴール: Au revoir ムッシュ テラダ某。 ところで、“オヤジギャグ”とは何ですかナ・・・

テラダ某: ****<<<<>>>>>@@@@

   
   
  <註 解>

※1.「参考」
 
ド・ゴールは60年代初頭に「フランスの安全保障が、自国以外の核の傘に依存せずに済む」との理由で、米国の強行な反対を押し切り、通常兵力を削減する代わりに軍事費を独自の核兵器開発に投入し、米国、ソ連、英国に次ぐ4番目の核保有国となった。これは当時のド・ゴール大統領の側近であるピエール・ガロアの立てた核戦略によるものであった(フランスの核兵器所有は冷戦構造時には世界の安定化に効果的とするものである。つまり2大国が核兵器を持つだけでなく、フランスも核兵器を保有すればソ連側を混乱させ、軍事行動を抑止することが出来うる、というもの)。

※2.「参考:マジノ線、その他」
ド・ゴールは第一次大戦時のヴェルダン戦(1916/2月に西部戦線に於けるフランス・ドイツ間に起きたヴェルダン要塞を巡る攻防戦で、双方70万人以上の犠牲者を出した。この戦闘は中世以後の古典的な戦いではなく、歩兵と塹壕による消耗戦であった)の経験から、これからの戦闘法は塹壕戦ではなく、戦車や飛行機を一体化して攻撃する機甲部隊による“立体的機動戦”が必要であると主張していたが、この見解は当時のフランス軍の要人達には受け入れられず、結局フランス陸軍は専守防衛戦略によりフランス・ドイツ国境沿いに全長310Kmに及ぶ要塞である「マジノ線」を膨大な国家予算と6年の歳月をかけて構築する事になった。この要塞は難攻不落を期待されたが、39年9月に第二次大戦が始まり、40年5月にドイツ軍のフランス侵攻が開始されるとドイツ軍は「マジノ線」を迂回し、アルデンヌ(中立国ベルギー国境側)の森林地帯を突破し、フランス国内に侵入した。アルデンヌの森は自然の要塞で戦車は行動が難しく、この為、この森林地帯にはマジノ要塞線が及んでいなかった。よってドイツ軍機甲部隊はその裏をかいて、この森林地帯を突破 し、フランスに攻め入った。このドイツ軍機甲部隊の前にフランス軍は満足な抵抗も出来ぬまま敗北する。皮肉にもこのドイツ軍の「電撃作戦(Blitzkrieg)」はド・ゴールと同様の発想を持っていたハインツ・グデーリアン将軍が発案し、当時のドイツ陸軍が積極的に実施しはじめた従来には無い革新的戦術である。ちなみに「マジノ線」の名前の由来は、当時のフランス陸軍大臣アンドレ・マジノ(Andr_ Maginot)の名を冠している。また、「マンシュタイン・プラン」とは、1939年当時、ドイツ西方作戦を敢行するルントシュテット将軍が率いるA軍集団の参謀長であったエーリッヒ・フォン・マンシュタイン将軍が立案したフランス侵攻作戦計画である。彼は戦車部隊が通行不可能と思われていたアルデンヌの森林地帯を通過する事で敵の意表をつき、ミューズ川の橋梁を確保し、英・仏海峡に到達、それによりベルギーとフランドルに展開するイギリス・フランス連合軍とフランス本土を寸断する事が出来ると考えた。しかし、ドイツ陸軍総司令部はこの作戦を拒否したが、ヒトラーは革新的作戦としてこれを採用した。この作戦計画は「大鎌作戦」と呼ばれた。

※3.「電撃戦(Blitzkrieg)」
第二次大戦時においてドイツ軍がポーランドやフランス侵攻時に、また独・ソ戦時のバルバロッサ作戦、ブラウ作戦で、そしてソ連赤軍がバグラチオン作戦で行った戦闘法。これは急降下爆撃機の支援下で敵防御陣地を撃破する事により、敵に防衛線を再構築する時間を与えない戦法で、これの成否は航空部隊と戦車部隊の迅速で効果的な連携に係わっている。第二次大戦後ではイスラエルが、この「電撃戦」を実施し、第三次中東戦争におけるまでアラブ諸国に勝利している。

※4.「専守防衛(別名:専守防御、戦略守勢)」
自衛隊の基本的軍事戦略で、防衛上の必要があっても相手国に先制攻撃をせず、敵に攻撃をされてから防衛発動し、敵の侵攻を水際で撃退するという原則方針である。最近の日本では、特に有事法制の議論の中で武力攻撃を予測想定し、日本に対し侵略意図を持つ国にその国を攻撃する以外に自国を守る術がない場合には、その国への攻撃が可能であるとの見解を示している。核爆弾等の最終兵器であっても、日本国土に着弾して被害を確認してからでないと敵国に攻撃が出来ないという不条理なものであったが、05年7月、改正自衛隊法の成立で突然のミサイル飛来の場合には緊急対処要領に基づき、防衛大臣の権限で現場指揮官へ迎撃命令が可能となっているが、これでも多少疑問は残る。

※5.「非核三原則」
「核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず」の日本政府の原則。しかし、法律ではないため三原則自体に拘束力はない。この三原則の提示は67年12月の衆院予算委にて、当時の日本社会党委員長(成田知巳)が米国から返還される小笠原諸島へ米国の核兵器再持ち込みへの可能性について質問した際に、当時の総理佐藤栄作が示したことによる。以後、歴代の総理はこの三原則を遵守している。この三原則を提示した事で佐藤栄作は、74年にノーベル平和賞を受賞した。最近でも衆院にて「非核三原則」を遵守する旨の決議がおこなわれているが、実際に守られているかは疑問が多い。「核を持ち込ませず」では、ジーン・ラロック国防情報センター所長等の証言などで、これに反することを過去の日本政府が行ったとの証拠があるとされている。米国は、自国の艦船の核兵器搭載には“肯定も否定もしない”という原則を示しているが、日本に寄港する米軍艦が核兵器を搭載していないなどとは軍事的常識ではありえない事である(上記ラロック証言)。

※6.「相互確証破壊、MAD(Mutual Assured Destruction)」
核兵器保有の国々が相互に対立した場合、そのどちらかが相手国に対し戦略核兵器を使用した際、もう一方の国がそれを確実に察知して報復を行う事により“一方が核兵器を使用すれば結果的に双方が確実に破滅する”という状況を喚起させ、互いに核兵器の使用をためらわせる、という核戦略上の重要な概念である。

※7.「地政学(Geopolitics)」
地政学は地理的環境が国家に与える、政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的視点で研究する学問である。アメリカ、イギリス、ドイツ等の先進国で、自国の国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的として存在する学問でもある。歴史、地理、経済、軍事、文化、宗教、哲学等の幅広い学問の様々な見地から研究する為、広範に渡る知識が必要であり、政治地理学とも関係している。
   
   
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