<放談3月>
テラダ某のコダワリ
 いつものごとく月刊誌への連載コラム執筆、ホームページ更新、メディアからの取材対応、店の運営と、大忙しに動きまわるテラダ某。そしてコレまたいつものごとく、あのお方が現れ……。今回はどうなることやら。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
コレ、テラダ某。お前さんにひとつ忠告しておきたいことがある。

テラダ某: あぁビックリしたなぁ、もう。唐突に後ろから話しかけないでくださいよ、トマスおじさん。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
忘れたか、ワシは幽霊だぞ。神出鬼没なのじゃ。

テラダ某: はいはい、わかりました。で、何なんですか? 忙しいんですから、用があるなら、サッサと言って下さい。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
減らず口を叩きおって……。まぁよいわ。ワシはお前さんとお前さんの店をかれこれ1年近く見てきたが、余計なことにコダワリ過ぎなんじゃないか? フィギュアだらけの内装、店内の小物、オンナのメイク、コスチューム、ステージの演出、音響、照明、音楽……。一部の人間しか相手にしてないとしか思えんっ!! 大勢のお客さんに来てもらいたかったら、もっと万人にウケる店づくりをしなくてはダメだろう 

テラダ某: 嫌だなぁ、コレだから時代遅れのジイ様は困るんだよなぁ、ブツブツ……。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
なぬっ!? いま何と……

テラダ某: あのね、トマスおじさん。そりゃ多くの人に来てほしいですよ、私だって。でもそのためには、もう万人ウケする店じゃダメなんです。時代は変わったのッこれからはしっかりセグメントして、絞り込んでいかなくちゃ生き残っていけないんですよ。私たちの業界だけじゃなく、大企業だってそう。誰にでも笑顔を振りまくだけの万人ウケする商品は、もうとっくに飽きられてるんです。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
だからってお前さん、ホンキートンクレディーズもマッドハウスもワシのような人間にはまったくチンプンカンプンで、ついて行けんわい!!

テラダ某: アンタについて来ていただかなくても結構です。お金払って飲みに来てくれるワケじゃないんだから(皮肉)。どうせ上のほうから眺めてるだけでしょ

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ワシだって若いネェちゃんはべらせて飲みに来たいときがあるのじゃ よし、たまにはお前さんに合わせて、ちょっと変わったゲストを連れて行ってみるか。そうそう、世界三大美女のひとり、クレオパトラなんかどうじゃ。同伴で行くぞよ。

テラダ某: 美女は美女でも幽霊じゃないですか。それにそんなの連れて来られた日には、店にヘンな噂がたっちゃいますよ。「幽玄 ファンタジーランド」とは謳ってますが、「幽霊屋敷」とは言ってませんので、あしからず。絶〜ッ対にカンベンして下さいネ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ならばワシひとりで行くから、余計なコトに力を注がんで、ネェちゃんにちゃんとサービスさせるんじゃぞ。

テラダ某: 当店はあくまでも女性が男性をおもてなしする店ですから、その点はぬかりありません。トマスおじさんは“余計なコト”と言いますが、アレは言ってみればグリコのオマケみたいなものなんですよ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
ワシはオマケなどいらん。だからオマケなんかにコダワル必要はないぞ。オンナだけでよい・

テラダ某: 幽霊の希望聞いたところで、商売が繁盛するわけじゃありませんからね。いいですか、ウチはグリコのオマケ付きキャラメルの発想でつくった店なんです。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
だからお前さんは甘いというのじゃ!! むむ……ワレながらなかなか上手いシャレじゃな(自画自賛)。よいか、テラダ某。キャラメルが美味しくなくては、誰も買わんのじゃ。コレ、世のジョーシキ。資本主義経済社会、言い換えれば競争社会の最低限の市場原理(シタリ顔)。


テラダ某: だから時代が変わったって言ってるじゃないですか。オマケが楽しくなくちゃ誰も買ってくれないんですよ。それがいまの資本主義経済社会の法則であり、競争原理なんです!! 中に美味しいキャラメルが入っているのはいまや当たり前。それプラス「特別な何か」が要求される時代なんです。その「特別な何か」というのが、当店で言う“こだわりと遊びゴコロ”になるわけです。おわかりですか、ジイ様

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ぬぬぬ…… 相変わらず屁理屈だけはイッチョマエじゃな!! だがコダワリも程々にせぇよ。

テラダ某: それは、ご親切にド〜モ。でもアンタに言われなくても、もうコレ以上やりようがないから、ご安心を(嘲笑)。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
くゥ〜ッ、憎まれ口を叩きおって……!!


   
「テラダ某のコダワリ」・・・・・おしまい。

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