<放談12月>
師走の夜の夢

テラダ某: 今年も12月か、あっという間の1年だったなぁ・・・・・。ずいぶんと業界の締め付けもきびしくなって、おかげで辺りの顔ぶれも変わってきたし、トマスおじさんやらロベさんやら、今度はマルクスのとっつあんだっていう幽霊にまで相手をさせられて、クリスマスに浮かれてる暇などありゃしない。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
(ジングルベ〜♪ジングルベ〜♪)よっ、テラダ某。メリークリスマスじゃぁ

テラダ某: ってねぇ、トマスおじさん。ジングルベーのBGMで登場しないでくださいよ。軽い幽霊だなぁ。

マルクス: (Silent Night〜 ♪Holly Night〜♪)私は厳かに登場してみた。

テラダ某: マルクスさんまでご機嫌で。あんたらに登場BGMは必要ないでしょう(呆れ)。ポンッで十分ですよ、まったく クリスマスを祝う幽霊なんて、聞いた事がないぞ。

 
トマスおじさん:
(トマス・H・モア)




まぁ、季節モノでな。わしらガイジンだし。それはともかくじゃ。わしらも登場してから随分経つが、この一年でおまえの革命は進んだのかね ロベスピエールも気にしておったぞ。






 
テラダ某: 自力の革命は日々粛々と進めておりますよ。しかしそれにも増して、最近「お上」からの外圧がすごくて・・・・・。この街を浄化すると掛け声も勇ましく、違法営業を取り締まるのはいいんですが、おかげで遵法闘争(笑)のウチまで浄化されてしまったらかなわんと思っているところです。

マルクス: 昔から為政者のやることは、民衆を守るフリをして実は自分たちがどれだけ肥え太れるかを画策するものだからな。いま目先でやっている浄化の後にヤツらがやろうとしている事のために、既に二重三重の仕掛けが出来ているかも知れんぞ だから搾取層は解体せねばならんのだよ。

テラダ某: はいはい。平等社会の講釈、ごもっともでございます。まぁ尤も、いまの状況は、ワタシにとっては追い風(?)くらいに考えてますけどね。業界自体が行き過ぎて自浄作用が効かなくなってますから、ここらで大手術というのもアリかな、と。ウチは摘出されないほうの側(笑)。

マルクス: ところで、おまえに聞きたいことがあってな。なぜここら辺の店は、1時間しか飲めないんだどこの看板を見ても「1時間いくら」としか書いてないぞ クリスマスの楽しい夜に、好きなだけ飲めないというのもさびしい限り。私の考えとは違う計画経済の仕組みなのか


テラダ某: そうか。計画経済と言えなくもないな(笑)。いや別に、何時間だって居られるんですけどね。但しそうすると、店によってはギョッとするくらいの金額になったりするようですが(冷笑)。まぁ、所謂システムですな。大衆キャバレーを最初に作った連中が、割安に遊べることをウリにしたのが当ったのを見て、その後出てきたミニクラブやキャバクラが、日本人の情けない横並び主義で右へ倣えーってことで、あっという間にオキマリになったという訳ですよ。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
単位時間のことだったのか。それにしても、気に入ったオンナと飲むのに1時間とは短いのぉ。いまのオトコどもはそれで満足しておるのかね。

テラダ某: そこがミソでんがな(いきなり関西風) 要するに長く居たければ時間延長しーの、飲みなおしーのするでしょ。それに何回も通ってくれる。そこで稼ぐシステムになってるの。それが狙いなんですよ。

マルクス: その2つが理由かい くだらんな。

テラダ某: おまけに、これがズバリ本質でしょうけど、まぁ、この業界のオンナたちは、1時間以上お客とのハナシがもたないってことですよ。それ以上になると、店も女性も困るワケで・・・・・。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
じゃあ、店と女性の都合だけじゃないか。客の都合はどうしてくれるんだ??

テラダ某: まぁまぁ、ワタシは確信的にそう思っていますがね。でも最後は、お客さんがどう思うかって事じゃないですか。

マルクス: おまえのところも「1時間30分」となっておったぞ(怒)

テラダ某: ウチ Honkyですか Honkyもシステムとしては同じかもしれないけど、中身がぜんぜん違いますよ。何度も言ってるように、女性+エンターテインメント+店全体がアミューズメントなので、“アキない商い”をやらせていただいてます。唯物論者のマルクスさんには分かんないよなぁ(笑)

マルクス: 何を言うか非科学的な水商売をやっておるくせに(怒)。

テラダ某: 非科学的だからこそいいんじゃないですか。接客業が唯物論に取り込まれてたまるかってもんですよ。そもそも接客業の本質は、唯心論なんですから。日本の接客業はね、美しい「文化」なの。元は芸妓や舞妓、もっと昔なら阿波の阿国まで遡ろうかってぐらい歴史のある商売なんですよ。あなた方の国では、パフォーマーはパフォーマー、給仕は給仕しかしませんね。職業階級・クラスが人の心の機微まで分けてしまっているのかもしれませんよ。日本はいい意味で、いい加減。つまりは美しき曖昧ビジネス。ここいらの懐の深さが文化でしょ?

マルクス: だったら、いまの接客業の店は、全て文化的なのか 小娘にじゃれつくオトナが文化的とは到底思えないがな。(まだ、怒)

テラダ某: その通り 残念ながらいまの業界は即物的、実利主義になりすぎてる。風情や粋なんてあったもんじゃない。だから、ワタシは〜(大声)「オトナのためのエンターテインメントなパーソナリティークラブ」を、思想を持ってやってるんですよ。悲しいかなマルクスさんの指摘は当ってる。でもそういう状況では先が見えてるから、私は私なりに先手先手を打ってきたつもりなんですがね。

マルクス: ふん、それが30歳未満の客はお断りのいい訳かい?オトナというのは年齢だけではなかろう

テラダ某: おっ、私の土俵に乗ってきましたね(笑)。そうそう、おっしゃる通り年齢だけではないのですが、ワタシのひとつの美学なのですな。オトコは30過ぎてからナンボ、という。だからそういうお客様にキチンと対応できる女性が接客して欲しいから、Honkyには小娘はいないし、エンターテインメントだって、決して新しい音楽ではないが、同じ時代と空気を共有していただけるものにしているわけです。う〜ん。これに嵌まるとクリスマス飛び越えて新年明けるまで話しちゃいますよ。いいんですか

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
ワシらの幽体エネルギーも、そこまではもたんわい。さてマルちゃん、いやマルクスさんよ、今夜はこの辺で退散しようではないか。

マルクス: ワタシの思想をばかにしおって・・・・・・・

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
まぁまぁ、それではな。テラダ某。メリー・クリスマスじゃ・・・・・(ポンッ

テラダ某: オヤオヤ、お帰りはジングルベーは無しかい。

  ということで、今回はテラダ某の旗色が良かったようで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
皆様、Merry Christmas & Happy New Year良いお年を。
(Honkyは年末年始31日と1日以外はやってますよ。是非のご来店をお待ちしております〜。)
師走の夜の夢 おしまい。

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