<放談11月>
現代資本論 マルクス()登場 の巻

テラダ某: 最近、カブキチョウはいよいよ戦々恐々となってきたな。違法営業の摘発やら外国人の取締りやら、石原都知事の浄化作戦もいよいよ本格化ってとこか。まあ、ウチは心配することもないけど、他所は大変なのかもねぇ・・・・・(シミジミ)。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
(ポンッ) なにやら周りがいかめしいが、事件でもおきたかお前が張本人ではあるまいな??

テラダ某: トマスおじさんですか。毎度です〜。 まさか 私がいつも過激なこと言ってるからって、張本人はないでしょう。私のモットーは、明るく・楽しく・明朗会計ですから、お上に楯突くなんて滅相もない(笑)。

トマスおじさん:
(トマス・H・モア) 
お前さんの場合は楯突く相手が違うものな。まあ、いい。ところでな。ロベさんがちょいとヤボ用でいなくなってしまったものだから、今度は違うヤツを連れてきてやったぞ。ほれ、マルちゃんだ。

テラダ某: マルちゃんって、ゴルファーじゃあるまいし(笑)。べつに幽霊さんを何人も連れて来てくれなくていいですよ。トマスおじさんだけでもけっこう相手するのツライんですから、生身の人間としては。これ読んでる人に、テラダ某は霊に憑依されてるって、本気で気味悪がられているくらいで・・・・・。

 
マルクス:






(ポンッ) 私が、カール・マルクスだ。気安くマルちゃんなどと呼ぶでない。モア殿ももう少し威厳のある呼び方をしていただかないと






 
テラダ某: いやいや、おぬしはただでさえ厳つい顔だから、呼び名くらいくだけてないと友達もいなくなるぞ。

マルクス: なにをおっしゃいます、モア殿。私は世界中のプロレタリアートの指導者だったのですぞ。いまでも私の信奉者が共産国家を治めており・・・・・。

テラダ某: あのー、内輪もめはそれくらいで・・・・・。で、そちらの方は、社会主義の祖といわれる、マルクスさんなのですか? あの「資本論」の(ウソだろ、おい。こいつには会いたくなかったなー。)

マルクス: いかにも。聞いたところによるとお前も経営者らしいな。労働者を搾取する資本主義の子悪党に引き合わせるとは、モア殿も人が悪い。


テラダ某: (それはこっちが言いたいワイ。科学的社会主義とやらで、この100年をイデオロギー対立に陥れた張本人のくせに。尤も、社会主義国家もいまや残り少ないケド・・・・・、あ、まだ革マルもあったか!!

マルクス: ちゃんと聞こえておるぞ。わたしはな、理論として共産主義の基礎を作ったのだ。モア殿の空想的社会主義とはモノが違う!

トマスおじさん:
(トマス・H・モア)
エッ、わしの「理想論」をパクったんじゃなかったのか(笑) わしはてっきり、そうとばかり思っていたが(大笑)。

テラダ某: (どっちもどっちだな、この二人・・・・・。) マルクスさん、先ほど私を資本主義の子悪党と言われましたが、今この世は、あなたの時代と違って、親方日の丸以外は、みーんな労働者みたいなものなんです。私なんか年中無休で働いてますし、立派な労働者ですよ。

マルクス: ふん、その似非労働者がわたしから学ぶべきことがあるのか

テラダ某: いや、たしかに計画経済の社会では、私の店とかこの業界とか生まれないでしょうけどね(笑)。でもマルさん、失礼、マルクスさんの指導によるところの「階級闘争」には、ちょっと共感するところもありまして。まあ、階級と申しましょうか、社会からの疎外と申しましょうか。わたし、この業界の内外にある偏見といびつな自己容認を変えたくて。ただでさえ世間から怪しく見られている「水商売」への固定観念を変えなければ、将来誰もこの商売をやれなくなってしまうという危機感と使命感から、業界プロレタリアートの解放を目論んでいるわけですよ。

マルクス: 解放運動とは大きく出たな。なんだか聞いた風な口ぶりだが、現実そうならないと、お前も困るんだろう(冷笑)。しかし、まあ、反抗精神は自由思想の根本ではあるからな。お前のようなものでも問題意識があるというだけマシということか。

テラダ某: お褒めいただいてるんですかねぇ(怒)。ワタシこれまで、共産国に暮らしたことがないので分かりませんが、配給の酒で国家指定の飲み屋で飲んだって、面白くも何ともないと思いますよ。まあ、己の欲望だけに突っ走る方もヤバイですけど。そんなヤツらに、ワタシずいぶん迷惑こうむってますし。

マルクス: そうは言っても、反抗する材料があるからこそ、なんとかしたいという推進力が生まれるものでな。真空状態で鳥がいくら羽ばたいても、空気がなければ彼らは飛べないわけさ。その空気が障害そのものなんだがな。ただ怒りに任せた闘争は、誤った方向に行きがちだから、よく考えることだ。おまえだけでなく、周りの誰彼がそれぞれ誤った方向で闘争をし始めたら、そのうち根底からひっくり返ることになるぞ。

テラダ某: お得意の決まり文句ですね。「すべてを疑え」って・・・・・。

マルクス: まぁ、凡人に真理を探究しろとは無理な話。お前たちの時代にわたしのような優れたリーダーが不在なのが不幸ということだ。それにしても、わたしの時代から200年が過ぎようというこの時代になっても、理想国家は程遠いということだな。

テラダ某: (えらそうなヤツが出てきちゃったな。あの世でスターリンと仲良く遊んでくれてれば良かったのに・・・・・。こいつあと何回出てくるんだろう・・・・・ああ憂鬱。)

マルクス登場の巻 おしまい。

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